小さな川魚

小さな川で住む魚はいつも自分の隠れ家で、篭っていて、景色はある1つの部分しか見えなかった。

ところが、家に入らないくらいに成長したので、1度辺りを見渡しに、泳ぎに行った。

海水の近くは身体には合わないし、他の縄張りには近づかない怖さもあった。

一方で、沢山の魚と出会ったり、楽しい場所にまであった。魚にとって、こんな世界が広がっているとは知らなかった。

さて、どんどん成長する魚は、また隠れ家にこもる生活に戻れるのか。景色に飽きることはないのか。

泳げば楽しいことが待っているというのに、そこだじっとすることはできるのか。

 

俺は、同じ人を好きでいられるのか。心も体も、実はもうボロボロじゃないのか。

 

そうやって川魚が死なないだろうか。

それとも、死んでも所詮川魚だろうか。